群馬県前橋市で遺品整理業を営んでいると、様々な相談があります。ここでは近年、社会問題にもなっている「孤独死」(孤立死ともいう)について、事例を交えながら紹介します。
孤独死を迎えてしまう原因として、主には身内との疎遠や、地域のコミュニティーからの疎外、または自ら外れていくセルフネグレクト化、その他としては、身寄りが全くなくて、自分自身でもどうしていいかわからないまま最期を迎えてしまう。
孤独死(こどくし)とは主に一人暮らしの人が誰にも看取られること無く、当人の住居内などで生活中の突発的な疾病などによって死亡することを指す。特に重篤化しても助けを呼べずに亡くなっている状況を表す。
なお関係する語としては後述する孤立死(こりつし)が公的にも使われるが、ほかにも単に独居者が住居内で亡くなっている状況を指す独居死(どっきょし)のような語も見いだせる
引用元 ウィキペディア参照
わたしたち遺品整理業者としても、なんとか力添えしたい気持ちがあるのですが、現実問題としては難しいです。やはり身内の方々が、マメに連絡をとるなどの些細な行為が命を救う唯一の手段なのかもしれません。
今回の案件でもそうでしたが、死臭とは、ものすごい強烈です。わたしたちは、ある意味では慣れていますが、一般の方々ではとても耐え難い悪臭です。ほとんどのケースでは、ご遺族様でさえ入室を躊躇い、業者である私達が単身で入室して見積りなどを作成しています。
少し詳しく書いてあるブログがありましたので、引用させていただきます。
死臭にもいくつか種類がある。家屋内で腐敗していた場合、くさやの干物やチーズ、生ごみの腐った臭いに近い。水中で腐敗した場合はドブのヘドロの臭い、低温で腐りにくい状態で中途半端に乾燥した場合はスルメの臭い、ミイラの場合はかつお節の臭いに近い臭いがする。質的にはこうした臭いに近いのだが、量的には、こうした腐敗した物が、100個並んでいるんじゃないかと思うくらい強烈な臭いといえる。
リンク 法医学者の悩み事
高崎市の賃貸物件オーナー様より、「身寄りのない入居者が孤独死を遂げてしまった。警察の検証も終わったので、部屋の片付けをしてほしい。」との内容。
今回は、物件の解体が決まっているので、残置物の片付けのみです。それでも、高齢者の一人暮らしといえ、物量的にはそれなりにありました。貴重品等は発見されませんでしたが、写真や手紙などは数点ですが発見されました。
詳しい事情まではわかりませんが、推測するに、きちんと自身で整理されたのでしょう。
before
after
弊社のyoutubeチャンネルより
死後、日数が経過してしまうと、体液が布団などを通過して畳まで浸み込んでしまいます。今回は、解体が前提なので畳までは撤去しませんでしたが、おそらく下の根太まで確実に浸透しています。いくらリフォームしてオゾン発生器などを使用しても完全には悪臭の除去は出来ません!
人が住める状況までに回復させるには、少なくとも半年くらいは必要です。それも体液が浸み込んだ部材などを全て撤去して、24時間換気が必要でしょう。
それを、あたかも完全除去のような宣伝文句で「特殊清掃」などといって、高額な請求をする悪徳業者もあるようですので、依頼するならば、よく調べてから依頼したほうが賢明です。
オゾン発生器や特殊な溶剤のみで、完全除去できるはずないので、気をつけてください。
遺品整理の中でも特殊なケース(悪臭、雑菌、汚物)なので、少し割高な精算となりますが、それには理由があります。その日の作業服や靴、手袋等の装備品は、もちろん廃棄となりますし、衛生面でも必要以上に注意が必要です。したがって割高になってしまうのは、仕方の無いことなのです。逆に通常料金レベルで請負ってしまう業者などには警戒が必要といえるでしょう。
今回の料金¥230000(税別)にてご精算していただきました。家電リサイクル料金も含みます。
わたしたちも生きている以上、いつかは自分の遺品整理のことを考える時がくるでしょう。そのときに遺族となる人が存在していれば事前に生前整理や生前贈与など、考えられますよね?
しかし、残念ながら遺族となる人が存在しない場合も想定しなければならないのも事実です。
弊社は遺品整理のプロとして、事前の相談も受け付けております。
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