孤独死には原因というか要因というか、色々あると思うのですが、本当に防げなかったケースというのは少ないと思います。弊社にて取り扱ったケースの90%くらいは、ちゃんと身内の方からのご依頼です。稀に何の縁もない方(不動産オーナーなど)からの依頼もありますが、ほとんど身内様からです。
様々な事情があるでしょうけど、自分の身内が高齢になり、ひとり暮らしを余儀なくされたら積極的に関係性を深めて、もしもの時に備える環境を整備するのも大切な思いやりではないでしょうか?
東京都に住む「孫」にあたるご遺族様から「高崎に住む祖母が亡くなって、賃貸物件なので早急に遺品整理を頼みたい」との相談。詳しくヒアリングしてみると、どうやら自室で亡くなった様子です。
洗面所の脱衣スペースにて「孤独死」というかたちで発見され、死後、数時間で発見されましたが、床には体液などが滲んでしまっています。マンションオーナーとの話し合いで、部分的リフォームが決定しているので、今回は洗浄、除菌、消臭という簡単な作業でこの部位は完了となります。
この「マンションオーナー側」の気持ちになって考えてみると、不謹慎ではありますが迷惑な話となってしまいがちな「自室での孤独死」ですが、心情的には自殺や事件などがあった「事故物件」とかわらないのでしょう。事実、作業前に依頼者様と挨拶に伺ったのですが、対応は「良い」とはいえず、むしろ「迷惑顔全開!」でした。オーナー側の完了立会いも、日を改めてを希望されてしまい、遠方からこの日、わざわざ来ていただいた依頼者様も困惑していました。
やはり事前に依頼者様にお願いしてオーナー様に連絡していただくべきでした。
通常は管理会社などが仲介に入っていますので、スムーズに進行するのですが、今回はオーナーと直接契約の物件らしく、依頼者様も、その点について困惑していました。
時間をかけてオーナー様を説得して作業できることになりましたが、また一つ勉強になる案件でした。
家財一式処分、汚染個所清掃、スタッフ4名で「2LDK」の遺品整理でした。料金は¥250000(税別)にてご精算していただきました。
なぜかダイニングの冷蔵庫の横にベッドがある。ほかの部屋だってきれいに片付けてあって、十分に寝室として使える広さが確保されているのにも関わらず、冷蔵庫の横・・・
寂しかったのかな・・・
故人様へ 弊社一同 心よりご冥福をお祈りいたします。
遺品整理アップデート
佐藤修司